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東京都防衛協会は、防衛意識の普及高揚を図るとともに、自衛隊を激励支援してその充実発展を助長し、わが国の平和と繁栄に寄与することを目的とした民間の組織です。

TEL. 03-6280-8427

〒162-0844東京都新宿区市谷八幡町13東京洋服会館9階

部隊紹介東京都所在部隊の紹介

イベント情報 会報特集 所在部隊
イベント情報
月日(曜) イベント(場所) 問合せ先
10
13日(土)〜14日(日) 自衛隊記念日特別イベント 陸上自衛隊広報センター
13日(土)  東京箱根間往復大学駅伝予選会(立川駐屯地 一般開放) 関東学生陸上競技連盟 03-5411-1488 
14日(日) 陸上自衛隊観閲式(朝霞駐屯地) チケット制
13日(土)又は14日(日) 東立川駐屯地創立44周年記念行事(東立川駐屯地) 招待制
東立川駐屯地広報班 042-524-4131(内309)
20日(土) 自衛隊車両体験搭乗 朝霞駐屯地
11
上旬 東京ラーメンショー(駒沢オリンピック公園) 一般開放 東京地方協力本部 03-5228-7833
17日(土) 小平学校・駐屯地記念行事(小平駐屯地) 招待制
小平駐屯地広報・援護班 042-322-0661
21日(水)〜23日(金・祝) 平成30年度自衛隊音楽まつり 招待・応募制
12
月 
15日(土)予定 東立川駐屯地年末行事(東立川駐屯地) 招待制
東立川駐屯地広報班 042-524-4131(内309)
18日(火) 第1音楽隊第4回室内楽演奏会(光が丘IMAホール) チケット制
第1師団司令部広報班 03-3933-1161
全国イベント情報

会報特集
創刊号(28.10.01) 第2号(29.01.01) 第3号(20.04.01) 第4号(29.07.01) 第5号(29.07.01)
第6号(29.10.01) 第7号(30.01.01) 第8号(30.04.01) 第9号(30.07.01) 第10号(30.10.1)
号 数 駐屯地等紹介 部隊活動紹介 地本コーナー
第10号 陸自用賀駐屯地 特科射撃 高射射撃 災害派遣 広報ブース 部隊研修
第9号 陸自三宿駐屯地 国家行事 海外交流 地域行事参加 広報ブース
第8号 陸自東立川駐屯地 災害派遣 訓練状況 訓練見学 部隊研修
第7号 空自府中基地 日米実働訓練 戦没者慰霊祭 広報ブース 沖縄研修支援
第6号 陸自立川駐屯地 訓練検閲 国際射撃競技会 納涼祭 広報ブース 出前授業
第5号 陸自小平駐屯地 銃剣道大会 災害派遣 師団長交代 広報ブース(三多摩・太田)
第4号 空自横田基地 集合訓練 重迫撃砲等競技会 広報ブース(三多摩)
第3号 海自南鳥島航空派遣隊 共同訓練 追悼式 礼砲・と列 広報ブース(地本本部)
第2号 陸自練馬駐屯地 訓練検閲 納涼祭 自衛官採用説明会
創刊号 陸自朝霞駐屯地 海賊対処 災害派遣 艦艇広報

東京都防衛協会会報第10号(30.10.1)特集記事
駐屯地紹介
               用賀駐屯地

      
        用賀駐屯地全景(外周:約600m、 面積:約22,000u)

 用賀駐屯地が所在する世田谷区は、古くは農村地域であり、日本の高度経済成長に伴い人口が増加し、現在は東京都二十三区の中で最多の約八十九万二千人を有する住宅地域に発展しています。
 「用賀」という地名の由来は、この地にある眞福寺の山号瑜伽山(ゆがさん)の「瑜伽」が「用賀」に転じたとする説があります。また、ヨガが盛んでそれが訛ってヨーガ、用賀となったという俗説もあると言われています。
 その他、江戸時代初期には、用賀村として幕府の直轄領として栄え、名所・旧跡が点在し、貴重な文化遺産として展示・保管されています。
 また、駐屯地に隣接する馬事公苑は、2020東京オリンピックの馬術競技が開催される予定で改修工事の真っ只中であります。
 東急田園都市線の桜新町駅から続く商店街では、サザエさんの姿をあちこちで見かけます。平成24年には地元商工会によりサザエさん一家の銅像が作られ波平氏の髪の毛盗難事件や課税問題で全国的な話題となりました。
 世田谷代官屋敷は、江戸時代に彦根藩世田谷領の代官を勤めた大場氏の居宅である代官屋敷があり、屋根は寄棟造り茅葺で式台の付く平屋建て(一部二階)表門は、長屋門形式の国重要文化財で、屋敷は東京都指定史跡です。 今ではすっかり有名となった世田谷ボロ市は、約七〇〇店以上の露店が並び、二〇万人もの人出でにぎわう代官屋敷を中心としたボロ市通りとその周辺で開催されます。
 以上、用賀駐屯地及び周辺の主な名所等を紹介しました。用賀駐屯地は非常に小さな駐屯地であり、所在部隊は、関東補給処用賀支処、第一二六地区警務隊用賀連絡班、第三一六基地通信中隊用賀派遣隊、三宿情報保全派遣隊用賀連絡官等があり、全国の数ある駐屯地の中でも5本の指に入るほど小さな駐屯地ですが、東京観光等の際には、是非「用賀駐屯地」にお立ち寄りください。  (駐屯地広報班)

      
                用賀駐屯地正門
私たちの誇り 躍動する自衛隊
自衛官人事(8月1日付)
東部方面総監 第1師団長 第1師団副師団長 東京地方協力本部長
陸将 田 克樹
(陸上幕僚副長)
陸将 竹本 竜司
(第11旅団長)
陸将補 佐藤 真
(防衛監察本部)
陸将補 荒井 正芳
(教育訓練研究本部)
みちのくに砲声轟く(第1特科隊)

 第1師団(師団長 竹本陸将)は8月2日から9日までの間、福島県の白河布引山演習場において第1特科隊(林1佐)に対して「平成30年度野戦特科部隊等の機動展開・射撃訓練(第1特科隊実射訓練検閲)」を実施した。
 本訓練は、北富士駐屯地から白河布引山演習場(福島県)までの約300kmの機動展開に引き続く射撃任務の実施という想定で行い、第1特科隊の機動展開能力及び射撃精度の評価・判定を実施した。
 8月3日、白河布引山演習場に展開した第1特科隊は、5日までに陣地偵察、弾薬受領、火砲の整備等、陣地占領を完了して、6日から射撃任務を遂行した。
 状況開始以降、逐次変化する戦況に応じ、試射や陣地変換を行いながら、射撃要求に応じて射撃任務を実施した。射撃実施にあたり観測機関、射撃指揮機関及び戦砲隊の三者が巧みに連携して、雨の影響による泥濘化した軟弱な地盤に苦労しながらもこれを克服した。
 検閲終了後、統裁官は講評の中で、「射撃任務の実施にあたり各人が保有する能力を最大限に発揮し、弾先でその実力を証明してくれた。
 引き続き、あらゆる任務を完遂できるよう、隊長林1佐を核心として強靭な特科隊の練成に励んでもらいたい」と述べ、今後の第1特科隊の部隊練成による更なる練度向上を要望し、所望の成果を収め本訓練を終了した。

 
射撃を実施する155mm 榴弾砲(FH−70) 弾着景況を確認する師団長
六ケ所で対空実写訓練(第1師団)

 師団は7月22日から8月4日までの間、六ヶ所対空射場(青森県)において高射学校が実施する「平成30年度地対空誘導弾の対空実射訓練」に携帯地対空誘導弾保有部隊の隊員を参加させ、実射訓練を通じて対空射撃能力の維持・向上を図った。
 射撃訓練間は快晴に恵まれ、対空射撃を実施するにはこの上ない天候となった。本訓練に先立ち組長及び射手は事前に東富士演習場や駒門駐屯地での非実射訓練を通じてその練度を高めており、当日の実射訓練においては組長及び射手が相互に連携して射撃手順に基づき円滑な射撃を実施し所望の成果を収めた。

      
             1普連隊員によるP-SAMの射撃
被災地のために最大限の支援(第1師団)

 師団は台風7号及び大雨の影響により、西日本で発生した土砂災害、浸水等に伴い、7月9日から東方入浴支援隊、東方給水支援隊及び東方広域防疫隊を編成して広島県で災害派遣活動を実施した。
 派遣活動に従事した隊員達は、酷暑の続く厳しい気象条件の中、ライフラインが甚大な被害を受けた地域において、献身的に任務に臨んでいたが、ライフラインの復旧に伴う支援所要の減少により逐 次災害派遣の任務を終え、原所属への復帰を果たした。
 給水支援隊は第1師団及び12旅団が方面隊の主力となり、第13旅団の指揮下で呉市において、1普連・32普連・1後支連・1通大の要員が活動を実施していたが、7月25日をもって任務を終え各駐屯地へと帰隊した。
 東方広域防疫隊は1特防・12化防・1後支連の要員が、第13旅団の指揮下で、冠水した地域の防疫を実施していたが、7月26日を持って任務を終え所属部隊へと帰隊した。  (師団 広報班)

           
               給水支援を行う32普連隊員
地本コーナー
江戸川区総合防災訓練での広報活動
 東京地本新小岩募集案内所は、7月26日、江戸川区篠崎町(江戸川河川敷)において実施された江戸川区総合防災訓練において第1普通科連隊第3中隊の支援を受けて広報活動を実施した。  当防災訓練は、毎年江戸川区が主催するもので、今年は区民及び関係46団体約4千名が参加して震度7の大地震が発生した想定のもと、各状況下で自治体と警察、消防、自衛隊、医療機関等が連携して倒壊家屋からの救出活動及び消火活動などの訓練が行われた。  この訓練に新小岩募集案内所が募集広報ブースを出展するのは今年が5回目で、幅広い年齢層の来場者に自衛隊に対する親近感の醸成及び各種活動への理解を促進し、自衛官募集基盤の拡充を図っている。  広報ブースには訓練に参加した小・中学生を中心に多数の参加者が集まり、高機動車、偵察用オートバイ等の装備品展示、各種災害派遣に関するパネル展示など熱心な様子で見学していた。 参加者からは「今日はとても良い記念になりました。ありがとうございました」「自衛隊の他のイベントにも参加してみたい」等の声が聞かれた。  新小岩募集案内所では、今後も、自治体及び部隊等と連携しながら地域に密着した募集・広報活動を実施し、防衛省・自衛隊の活動に対する理解と関心を高め、自衛官募集業務に繋げるとしている。

 
  偵察用オートバイに跨る学生        パネルを見つめる子供たち
即応予備自衛官雇用企業主等を部隊見学へ招聘
自衛隊東京地方協力本部(本部長 楠見陸将補【当時】)は、7月12日、13日の2日間、即応予備自衛官雇用企業主等に対し、自衛隊及び即応予備自衛官の雇用や訓練出頭に関する理解を促進することを目的として熊本県に所在する各部隊見学を実施した。  当初、高遊原分屯地において西部方面航空隊長(伊東1佐)との懇談、概要説明及びUHー60、LRー2等の航空機見学を通じ、九州・沖縄の広域における飛行任務を有する方面航空隊の活動について認識を新たにした。  次いで、熊本駐屯地では資料館「北熊館(ほくゆうかん)」、第42即応機動連隊及び西部方面特科連隊の装備品(16MCV、FH―70等)を見学し、新編部隊の概要等について理解を深めた。  13日には、自衛隊熊本地方協力本部を訪問し、本部長(濱田1佐)との懇談及び平成28年に発生した熊本地震に係る災害派遣に従事した即応予備自衛官等の活動、予備自衛官制度の必要性等について説明を受けるとともに、企業側ニーズの把握、予備自衛官等の雇用及び出頭環境整備に対する協力について意見交換し、参加雇用企業主等の予備自衛官等制度に対する理解の深化を図った。 本見学当時は、7月5日(木)から8日(日)にかけて西日本を襲った記録的な豪雨の影響により広島県等に対して西部方面隊からも約2千名規模による災害派遣活動が実施される中、雇用企業主等に対する見学先各部隊の理解と特段の配慮により、所望の目的を達成することができた。  この度の西日本豪雨災害に当たり、予備自衛官制度創設以来三度目となる即応予備自衛官による災害招集を受け、東京地本予備自衛官課は予備戦力確保のための予備自衛官制度の重要性を改めて認識し、更に多くの方々に予備自衛官制度についての理解を深めてもらうため、今後も各種事業を企画し広報活動を拡充していくとしている。  (東京地方協力本部)

 
    装備品(LR-2等)の見学          熊本地本長との懇談

東京都防衛協会会報第9号(30.7.1)特集記事
駐屯地紹介 三宿駐屯地
 陸上自衛隊三宿駐屯地は、東京都世田谷区と目黒区に跨って所在しています。昭和30年、旧軍駒沢練兵場があった地域に久里浜駐屯地からの陸上自衛隊衛生学校移駐と同時に開設されました。
 三宿の地名は三宿村に由来し、諸説ありますが、水の宿る地が転じて三宿となったといわれております。
 平成7年度に教育支援衛生隊が新編され、平成10年度の編成改組により衛生教導隊が新編されました。

       
                    三宿駐屯地正門風景

 平成12年度には研究本部新編に伴い開発実験団隷下部隊として部隊医学実験隊が新編されました。平成29年度に朝霞駐屯地から陸上総隊隷下の対特殊武器衛生隊が移駐を完了しました。 
 創立以来幾多の改編を経て、現在は陸上自衛隊衛生学校をはじめ駐屯地を支える第三一六基地通信中隊三宿派遣隊、第一二六地区警務隊三宿派遣隊、東部情報保全隊三宿情報保全派遣隊の他、自衛隊中央病院、防衛装備庁電子装備研究所及び先進技術推進センターが所在しております。
 三宿駐屯地では、桜の咲く季節に数日間、メイン道路を一般の皆様にも開放し、樹齢60年を超える桜を楽しんで頂いております。 また、8月上旬に納涼祭を開催して地域住民の方々との懇親を深めています。

       
                    メイン通りの開放

また、衛生学校にある医学情報史料室(彰古館)には幕末期からの陸軍衛生に関する資料があり皆様に施設を開放しております。  今後も地域の皆様方に信頼される駐屯地となるべく隊務に精励して参る所存です。  

        
                    医学情報史料室内風景
(三宿駐屯地広報班)
私たちの誇り 躍動する自衛隊
              国家行事で敬意を表す
             李克強国務院総理が来日

 5月9日、迎賓館において第1普通科連隊 第1中隊 室坂3尉以下40人の国旗捧持隊は、中華人民共和国 李克強国務院総理(首相)に対して、日本・中華人民共和国の国旗を一糸乱れぬ動作で捧持し、国内外に威容を示した。
 参加した第1中隊川端士長は「練成当初は個癖により旗の角度や動作を揃えることに苦労したが、指導部や第302保安警務中隊の方々による厳しくも丁寧な指導により、本番では国旗捧持隊が一体なって実施できた。国家行事に参加できたことは貴重な経験であり、改めて自衛官であることに誇りを感じるとともにわが国への愛国心を再認識した。
 今後より一層職務に邁進していきたい」と式典終了後感想を話した

  
            迎賓館において国旗を捧持する第1普通科連隊

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             創立記念行事で威容示す!

 第1師団(師団長 柴田陸将)は4月8日、練馬駐屯地において第1師団創立56周年・練馬駐屯地創設67周年記念行事を挙行した。
 当日は天候に恵まれ、多数のご来賓をはじめ、招待者、地域住民及び隊員家族等、約1万人が駐屯地を訪れた。 
 記念式典の式辞で師団長は「我々は情勢等の変化に柔軟に対応し、予期されるあらゆる事態への備えを万全にするとともに、事態の発生に際しては、直ちに行動し、必ず任務を完遂するという『即動必遂』の覚悟が求められる。いかなる過酷な状況下においても必ずや任務を完遂できる強靭な第1師団を練成していかなければならない。」と観閲部隊に要望した。
 式典に引き続き、音楽演奏・訓練展示が行われ、特に注目を浴びたのは、第1師団の伝統である100人のらっぱ手で構成されたらっぱ隊、第1音楽隊及び第1特科隊の礼砲隊がコラボレーションした音楽演奏であった。

  
       訓示を述べる柴田師団長 
                第1音楽隊、100人らっぱ隊、 第1特科隊礼砲隊による合同 音楽演奏

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                ミャンマー陸軍と交流

 第1普通科連隊銃剣道訓練隊は、4月16日、日緬専門家交流の支援として、ミャンマー陸軍の銃剣道教官要員の三人に対し銃剣道訓練展示等を行った。  
 ミャンマー陸軍では60年前に日本から送られた防具を修理を重ねながら現在も大切に使用しているという紹介に、若い隊員から驚きと感嘆の声が上がった。              (師団 広報班)

       
                     訓練展示する隊員
地本コーナー

       第63回赤羽馬鹿祭り に参加し自衛隊を PR

 自衛隊東京地方協力本部(本部長 楠見晋一陸将補)は、4月29日、東京都北区赤羽において実施された第63回赤羽馬鹿祭りに参加した。
 この祭りは、1956年から始まった伝統ある祭りで、毎年4月に実施されており、昨年は20万人の来場者で賑わう等、東京都北区で最大の来場者規模を誇る行事である。
 祭りは4月28日及び29日の2日間行われ、本祭となる29日の最後の締めくくりとして大規模なパレード行進が実施された。パレード行進には計27団体が参加し、東京地本からも本部長、トウチくん、東京地本のお祭り好き約20名が赤羽の町を踊り歩いた。当日は25℃を越える夏日となる中、新制服に身を包んだ本部長とトウチくんを先頭に2時間にわたるパレードを踊りきり、自衛隊をPRした。
 祭りの最後には、各参加団体に対して感謝状が贈呈されるとともに、地元の小学生から記念のメダルを授与された援護課朝霞駐屯地援護室の土橋洋2等陸曹は、「夏を思わせるような暑さでしたが、東京地本として地域の祭りに参加でき、うれしかったです。このメダルとともに忘れられない思い出になりました。」と述べ達成感に浸っていた。
 東京地本は引き続き、ありとあらゆる機会を活用して自衛隊を広報し、防衛基盤の育成に邁進するとしている。

       
                パレード行進する隊員とトウチ君

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         舎人公園千本桜まつりでの市街地広報

 東京地本足立地域事務所は4月7日(土)・8日(日)の2日間、足立区の春の恒例イベントである「舎人公園千本桜まつり」において、第1普通科連隊の支援を受けて自衛官の募集広報活動を実施した。
 両日とも天候に恵まれた会場には足立区民のみならず、都内及び近傍の各県から延約20万人が来場し、自衛隊のブースにも多数の方が足を止め、展示された高機動車や偵察用バイク及び災害派遣の写真展示に見入っていた。
 特に、広報ブースと併せて、開設した「ちびっこ着せ替えコーナー」では、小さな子供達などが迷彩服を着て、偵察バイクの体験乗車や記念撮影ができるとあって、家族連れなどで行列となり、自衛隊に対する感心の高さをうかがうことが出来た。
 東京地本足立地域事務所では今後も地域に密着した募集・広報活動を実施するとともに、関係部隊等とも連携を密にして、防衛省・自衛隊の活動に対する足立区民等の理解と関心を高め、自衛官募集活動の業務に繋げてゆくとしている。  (東京地方協力本部)

          
                   バイクに跨るちびっ子

東京都防衛協会会報第8号(30.4.1)特集記事
駐屯地紹介 東立川駐屯地

 陸上自衛隊東立川駐屯地は、東京都立川市の東側に位置し、昭和26年、陸軍獣医資材本廠跡地に武器補給処、通信補給処、衛生補給処及び武器学校の新編、福知山駐屯地から第502測量中隊の移駐により立川駐屯地(旧)として、この地に開設されました。
 以後、測量中隊は昭和29年に廃止され第101測量大隊が新編されました。その後、技術研究本部第3研究所(現航空装備研究所)航空自衛隊第1補給処立川支処並びに航空医学実験隊が新たに設置されました。
 38年には立川駐屯地(旧)が廃止となり、小平駐屯地立川分屯地となりましたが、49年に再び駐屯地として開設され、その際名称は、東立川駐屯地として現在に至っております。
 創立以来幾多の改編等を経て、現在は防衛省唯一の地理情報専門部隊である地理情報隊をはじめ駐屯地を支える陸上自衛隊の各諸隊が駐屯する他、航空自衛隊及び防衛装備庁等の指揮系統が異なる13個の様々な部隊・機関が共同使用しています。
 東立川駐屯地では、夏まつり(立川市・国立市・昭島市・青梅市・日野市防衛協会共催)において一般開放を行い、地域の方々、各協力団体、OB及び隊員家族との交流及び親睦を図り、「地域と一体となった信頼され魅力ある駐屯地」を目指しております。
 今後も地域とともに隊員一同、皆様の期待や信頼に応じられるよう隊務に精励してまいります。 (東立川駐屯地広報班)

  
         駐屯地正門風景             夏祭り(新隊員によるヨサコイ踊り)
私たちの誇り 躍動する自衛隊
    災害派遣任務を完遂! 各地で民生の安定に寄与

 第1師団(師団長 柴田陸将)は、昨年末から今年の始めにかけて発生した山林火災における空中消火及び大規模断水に伴う給水支援の3件の災害派遣任務に即動して任務を完遂し、民生の安定に大きく寄与した。

 1月29日、新潟県佐渡市で大規模な断水が発生したことを受け、1月30日から2月2日の間、師団は第12旅団の増援として、第1師団給水支援隊(第1後方支援連隊、第1普通科連隊、第1特科隊、第1通信大隊、第1師団司令部付隊)を派遣し、佐渡市内において給水支援を実施した。
 各部隊は約400`bの長距離機動と海路による移動に併せ、慣れない積雪地での活動にもかかわらず任務を完遂した。
 また1月3日には、東京都西多摩郡奥多摩町で発生した山林火災に伴い、師団は4日、東京都知事からの災害派遣要請を受け、1施大長以下を派遣し、奥多摩町での災害対策本部との連絡調整及び消火機材の取り付けを行うとともに1通大は映像記録を実施した。また1飛は12ヘリ隊の支援を受け空中消火を実施して早期の鎮圧に寄与した。
 さらに昨年の12月17日には、山梨県上野原市で発生した山林火災に伴い、18日、山梨県知事から第1特科隊長に対して災害派遣要請があり、同隊は、災害対策本部との連絡調整、ヘリへの消火機材の取り付け及び鎮火確認を行うとともに、1飛は12ヘリ隊の支援を受け空中消火を実施し任務を完遂した。
 大規模断水に伴う給水支援を実施した1後支連補給隊 西宮3曹は「慣れない積雪地での活動であったため安全運転を心掛けた。寒さが厳しかったが、無事任務完遂できて良かった」と話した。
 また本災害派遣活動に対し、山梨県から1特、1飛が、奥多摩町から1施大及び1飛が、それぞれ感謝状を受賞した。

  
佐渡市において給水支援を行う第1後方支援連隊 奥多摩町において消火機材の 取り付け作業をする1施大

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              航空安全意識の高揚を図る!

 第1飛行隊は1月10日、東京都及び神奈川県上空においてUH‐1J4機による年頭編隊飛行訓練を実施し、平成30年における航空安全を祈願するとともに、安全意識の高揚を図った。
 視察した師団長は、訓示において1飛隊員の昨年の活躍を称えるとともに、今年の無事故と更なる飛躍を訓示した。

         
                     視察する柴田師団長

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       厳冬の富士で 防御戦闘 4個部隊を検閲する

 師団は12月4日から11日までの間、厳冬の東富士演習場において、第1普通科連隊(連隊長 町中1佐)、第1特科隊(隊長 佐藤1佐)、第1施設大隊(大隊長 能村2佐)及び第1飛行隊(隊長 井上2佐)の訓練検閲を実施し、教育訓練の成果を評価して、その進歩向上を促した。
 編成完結式の訓示において統裁官(師団長)は「指揮官の企図及び命令を徹底せよ」、「常に敵を意識し、部隊の基本的行動及び隊員の基礎動作を徹底せよ」、「管理を万全とし、徹底せよ」の3点を要望し訓練検閲は開始された。
 1普連は師団の支作戦正面を担任する増強普通科連隊として、夜間の約40`bの徒歩行進に引き続き陣地防御し、敵の侵攻を阻止した。
 1特は師団の作戦における火力戦闘の骨幹部隊として、夜間の車両行進に引き続き、師団の防御戦闘における火力運用を統制して、重要目標リストに基づく火力戦闘を行い、師団の任務完遂に寄与した。
 1施大は夜間の車両行進に引き続き、師団保有の機械力を適切に運用し、師団指揮所の構築、防御部隊等に対する陣地構築支援、障害構成等を積極的に実施した。
 1飛は師団の作戦における戦闘支援部隊として、立川及び練馬駐屯地からの展開及び車両行進に引き続き、飛行展開地を占領し、ヘリコプター火力戦闘、EEI(情報主要素)解明に資する航空偵察等、戦闘を空中から支援した。
 各部隊は未明の気温が氷点下にまで下がる厳しい寒さの中、日ごろの訓練成果を遺憾なく発揮し、各々の任務を完遂した。
 また、本訓練検閲においては5夜6日にわたる戦術行動の後、1普連は総合戦闘射撃、1特は89式小銃応用射撃、1施大は89式小銃応用射撃、1飛は89式小銃及び9_拳銃の応用射撃による実射検閲を実施し併せて評価した。                                        (師団 広報班)

         
地本コーナー
         予備自衛官雇用主等訓練見学を実施

           
                  野外における通信訓練を見学

 東京地本予備自衛官課は、平成29年12月4日(月)、予備自衛官雇用主等(5社7名)に対し、朝霞駐屯地において実施された予備自衛官5日間訓練の見学を東部方面通信群、東部方面指揮所訓練支援隊及び第32普通科連隊の協力を得て実施した。
 本見学は、予備自衛官等制度への理解の深化を図り、出頭環境を整えるとともに、より一層の防衛省・自衛隊への理解・協力を期す目的で実施したものである。
 当初、地本の任務及び予備自衛官招集訓練の内容について説明し、即応予備自衛官制度について紹介した後、予備自衛官の居室、戦闘射撃訓練シミュレータ(GICSS)及び野外における通信訓練を見学した。
 参加者からは、「有事の際の予備自衛官の役割が理解できた。」、「実際の訓練内容を見て、その大変さや重要性を理解できた。」、「訓練担任部隊・教官の熱心な姿、予備自衛官の真摯な姿に感動した。」等の感想の他、「是非今後も協力させていただきたい。」という声も聞かれた。
 予備自衛官課は、今後も、様々な企画を通じ、雇用主等の制度への一層の理解促進に努めていくとしている。

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            朝霞駐屯地部隊研修で自衛隊をPR

        
      バーベルの説明を受ける参加者           迷彩服に身を包む参加者

 東京地本城東地区隊は、学生及び担任教員の自衛隊への関心と理解を促進し防衛意識の高揚を図るとともに、防衛基盤の拡充を目的として、KTC中央高等学院学生等に対する朝霞駐屯地部隊研修を実施した。
 当日は、小春日和の天候に恵まれ、担任の教員3名を含む計21名が参加した。
 研修では、自衛隊体育学校の広報展示室や練習場、女性自衛官教育隊の陸曹候補生課程に入校している隊員の訓練風景及び陸上自衛隊広報センターの見学を行った。
 特に、体育学校では、東京オリンピックのウェイトリフティング競技で金メダルを獲得した三宅義信選手(元東京地本広報室長)が当時挙げたものと同じ重量のバーベル等が展示されており、広報担当者からの説明を熱心に聞き入る者やバーベルを持ち上げようとする者等、とても感動している様子であった。
 また、広報センターでは、迷彩服を試着し施設内で記念撮影を行ったり、AH―1Sシミュレーター及び3Dシアターを体験し、自衛隊への関心がさらに高まった様子であった。
 参加した学生からは「今日参加しなかった生徒は絶対に損をしている。すべてが貴重だった。」との感想を頂くとともに、同行した担任の教員からは「是非また来年もお願いします。」とのお話を頂いた。
 城東地区隊では、引き続き各部隊等との連携を図りつつ、学生等のニーズに合わせて自衛隊をPRできる研修を積極的に企画してゆくとしている。 (東京地方協力本部)

東京都防衛協会会報第7号(30.1.1)特集記事
基地紹介 空自府中基地
           開庁60周年を祝う!

 6月2日(金)から3日(土)の間、府中基地において開庁60周年記念行事等として式典等の様々な行事が挙行された。
 航空自衛隊府中基地は、昭和32年、在日米軍が進駐するこの地に「航空集団司令部」及び「航空保安管制気象群」の二個部隊、総勢70名を持って開庁された。そこから数回の部隊改編等を経て、現在、航空気象群を基地業務担任部隊とした、航空支援集団司令部及び航空開発実験集団司令部の二つの司令部が所在する基地として半世紀以上の歴史を府中に刻んできた。
 今年度、航空自衛隊府中基地が開庁から60年を迎えるにあたり、記念行事等を執りおこなうべく、基地所在部隊等が一丸となり前年度からの一年をかけて各種準備を行ってきた。  6月2日の追悼式から始まり、御来賓を迎えての記念式典及び記念植樹、夕方からは多数の参加者を賜り記念祝賀会を盛大に執りおこなった。
 翌6月3日は平素より府中基地の活動にご理解及びご協力をいただいている府中市をはじめとした各種団体及び業務管理講習所の講師等の個人をお招きし感謝状及び記念品を贈呈させていただいた。また9時から15時までの間、オープンフェスタと称し、府中基地を一般の方々に開放し、OH‐6、T‐4、U125及びC‐2による展示飛行や装備品の展示並びに自衛隊グッズの販売等を行い約1万人の来場者を迎え、基地協力者及び近隣住民とともに60年の歴史を皆で祝うことができた。                         気象群監理部

  
                      記 念 式 典

 
        記 念 植 樹                オープンフェスタ
第1師団 日米実働訓練
    日米の絆 更なる強化 相互運用性の向上を図る
 第1師団(師団長 柴田陸将)及び米陸軍第1―25旅団は9月8日から25日までの間、滝ヶ原駐屯地、米軍キャンプ富士、東富士演習場及び王城寺原演習場において「平成29年度国内における米陸軍との実動訓練(オリエントシールド2017)」を実施し、実動訓練により相互運用性を向上させるとともに、指揮機関訓練において日米共同作戦計画を立案・検証し日米師・旅団司令部の相互運用性の向上を図った。

      
                訓練開始式における日米両統裁官

 本訓練は第34普通科連隊(連隊長 山之内1佐)が実動訓練(FTX)の担任部隊となり、米陸軍の第3―21歩兵大隊(大隊長 デイビス中佐)と共同して実動訓練を実施し、機能別訓練、総合戦闘射撃、市街地戦闘、ヘリボンからの攻撃等により連隊・大隊レベルの相互運用性の向上を図った。
 また、師団司令部及び1―25ストライカー旅団戦闘団司令部は指揮機関訓練(CPX)を行い、日米共同作戦における連携要領を演練した。
 参加者は日米合わせて約2400人となりオリエントシールド史上最大規模となった。  
 11日、訓練開始式において、日本側統裁官(第1師団長)は「部隊及び隊員それぞれが与えられた任務を見事に完遂し、本共同訓練を通じて日米同盟がより実効的かつ強固なものへと深化することを期待する」と訓示した。
 また米側統裁官(在日米陸軍司令官 ジェームズ・F・パスカレット少将)は「日米同盟はこれまで以上に重要になっている。訓練では互いに学び、切磋琢磨してほしい」と訓示し、両部隊は訓練の成功を誓い合った。
 FTX
 12日から18日の間、日米両部隊は東富士演習場において各直轄小隊が相互の技術交流及び連携要領を演練する機能別訓練を、各普通科中隊が市街地戦闘訓練、ヘリボンに引き続く共同攻撃要領及び共同総合戦闘射撃(CALFEX)を演練した。また、19日から22日の間は実動訓練の集大成である総合訓練において日米両部隊は、富士地区からオリエントシールド初となる方面区をまたぐ長距離機動展開を実施し、それぞれの指揮系統に従い、相互に必要な調整を行いながら、最終目標(市街地)を確保するなど、共同攻撃要領について演練した。
 CPX
 師団司令部及び1―25旅団司令部はCPXにおいて、日米共同作戦計画を立案するとともに、米軍のシミュレーションシステムを用いた戦闘指導により日米共同作戦計画の検証等を行い、日米の共同作戦における連携要領を演練した。日米両司令部は日々綿密な調整を複数回重ね、師・旅団レベルでは訓練経験の少ない、日米共同作戦計画を完整させた。
 22日、日米合同作戦会議において日米両指揮官が、じ後の作戦構想について決心した時点をもって、状況を終了した。
  
   前進要領の最終確認をする日米両部隊              日米共同作戦会議
第1普通科連隊 千鳥ヶ淵戦没者墓苑秋季慰霊祭
                    鎮魂の儀仗
 第1普通科連隊(連隊長 町中1佐)は10月18日、千鳥ケ淵戦没者墓苑において平成29年度千鳥ケ淵戦没者墓苑秋季慰霊祭に伴う部隊拝礼を実施し、墓苑に安置されている36万余りの御柱をはじめ、先の大戦で亡くなられた全ての戦没者に対し鎮魂の祈りを込めた儀仗を行った。

      
                  鎮魂の儀仗を行う陸自拝礼部隊
地本コーナ
    働くくるま、珍しいくるま大集合! 自衛隊車両が大人気

 東京地本は、10月28日、29日の2日間、東京ビッグサイトにおいて開催された東京モーターショー2017の付帯イベント「働くくるま・珍しいくるま大集合!」に広報ブースを2年ぶり(4回目)に出展した。
 この付帯イベントは、東京モーターショーを盛り上げるための自動車のコミュニティーイベントであり、東京地本は「働くくるま部門」に、東京消防庁、警視庁等とともに車両展示をメインとした広報ブースを出展した。
 台風22号が近づいている大雨にもかかわらず、東京モーターショーを訪れた約15万8千人の内、約8万人もの人々が「働くくるま・珍しいくるま大集合!」のコーナーに来場した。
 広報ブースでは、陸自第1普通科連隊第3中隊(練馬)の支援を受け、軽装甲機動車、高機動車及び偵察用バイクを展示した。ブースに訪れた来場者は、高機動車に乗ったり、偵察用オートバイに跨ったりして、決めポーズで写真撮影を楽しんでいた。
 また、災害派遣活動や自衛隊装備品のパネル展示及び制服等の試着コーナーは、若者や家族連れに人気で、制服等を試着し装備品の前で記念撮影をする姿が多く見受けられた。さらに、海自横須賀地方総監部の協力による護衛艦「ひゅうが」の模型及び南極の氷や石の展示には、興味を持った人々が珍しそうに触れながら質問したり、写真を撮るなど、多くの人で賑わった。来場者からは「いつもありがとうございます。頑張って下さい。」という励ましの声を多数頂いた。
 東京地本は、今後も多くの一般市民と触れ合うことが出来るこのようなイベントを積極的に活用し、多くの方々に自衛隊の魅力を発信していくとしている。

 
沖縄においてアクティブラーニングを支援  偵察用バイクで決めポーズ
      沖縄においてアクティブラーニングを支援
 東京地本北地域事務所は、平成29年9月3日から5日までの間、大東文化大学と中京大学の教諭、学生26名が参加する合同の沖縄研修に同行し、自衛隊関係施設の研修を支援した。本研修は、国際情勢及び現在の安全保障環境について学ぶ学生が、沖縄県民への聞き取り調査を行い、合同ゼミにおける発表や討議を行ってレポートを作成するもので、アクティブラーニングの一環として昨年も実施している。
 今年は東京地本が部隊見学等の計画及び調整を担任した。
 研修支援の内容は、那覇駐屯地部隊見学と沖縄本島における史跡研修であり、那覇駐屯地において、自衛隊及び那覇駐屯地の概要説明、沖縄戦史の講義、装備品展示、体験搭乗及び体験喫食を行った。特に、沖縄戦史の講義には熱心に耳を傾け、活発な質疑応答が行われるなど、学生及び教授も満足するものであった。その後、東京地本北地域事務所長が案内役となり、首里城公園内の第32軍司令部跡、嘉数台公園において、展望台から地形を概観し、現地の戦術的価値等を説明した。また、旧日本軍のトーチカ(コンクリート等で構築した拠点)や塹壕跡を見学し、説明及び質疑応答を行った。
 研修中、自衛隊の抑止力としての重要性と今後の方向性について熱く語る学生もあり、来年度も合同研修の実施を望む声が目立った。なお、今回の研修参加を機に3名の学生が自衛隊を志願したことは、所長にとって一番の労いの出来事となった。
 東京地本北地域事務所は、今後も積極的に学生の部隊見学を計画して、募集対象者等に自衛隊の重要性や魅力を積極的に伝えていくとしている。                  (東京地本協力本部)

東京都防衛協会会報第6号(29.10.1)特集記事
駐屯地紹介 陸自立川駐屯地

  
         防災航空祭                   警察との共同訓練

 立川駐屯地は、東京 都に所在する陸上自衛 隊唯一の飛行場を有す る駐屯地です。
 国営昭和記念公園に 隣接した緑豊かな駐屯 地には、ヘリコプター を保有する東部方面航 空隊をはじめ8個の部 隊が駐屯しており、そ れぞれの部隊が東部方 面区の防衛・防災のため、即応態勢を保持し ております。 また、南関東地域にお ける災害応急対策活動 の拠点である立川広域 防災基地の中核施設と して、首都圏の防災活 動を支える重要な役割 を担っています。
 同防災基地には警察、 消防のほか、海上保安 庁や国立病院機構災害 医療センターなど様々 な施設が集約されてお り、大規模災害時にお ける人員・物資の緊急 輸送の要となっており ます。当駐屯地では過 去の災害の教訓を反映 し、海上・航空自衛隊 のみならず、警察や消 防など省庁の垣根を越えた共同訓練を継続的 に実施しております。
 駐屯地の行事として、 毎年秋に駐屯地を一般 開放して「立川防災航 空祭」を開催し、地域 の方々に災害時におけ る各官公庁の役割を訓 練展示して、防災に対 するご理解をいただく 機会を設けております。 今年の立川防災航空祭 は 11 月 23 日(木)を予 定しております。 また、「立川まつり花 火大会」や「箱根駅伝 予選会」及び「立川シ ティーハーフマラソン」 などの周辺自治体・団 体に対する協力を積極 的に実施して、地域の 皆様に親しんでいただけるように努めており ます。
 立川駐屯地は今年の 5月に創立 44 周年を迎 えました。これからも 駐屯地司令 佐野1等 陸佐を核心として「機 能発揮し、信頼される 駐屯地」となれるよう 努力していく所存です。            立川駐屯地広報室

         
                     箱根駅伝予選会

私たちの誇り「躍動する自衛隊!」

                  第1師団 訓練検閲
          
                 逆襲戦闘する第1戦車大隊

 第1師団(師団長 柴田陸将)は7月11 日から19 日までの間、東富士、相馬原及び関山演習場において、第1戦車大隊(大隊長 池田2佐)、第1偵察隊(隊長田辺2佐)、第1音 楽隊(隊長小川1尉)の訓練検閲を実施し、教育訓練の成果を評価し、その進歩向上を促した。
 1戦大は偵察警戒部隊として約110qの 車両行進に引き続き東 富士隘路において数線の陣地を利用する抵抗により遅滞戦闘を実施し、敵部隊の侵攻を遅滞させるとともに後退後は師団予備として行動し、主戦闘地域に対する逆襲戦闘を行った。
 1偵は約300qの車両行進の後、広域にわたる監視網を構成し、 師団長の状況判断及び決心に必要な情報収集により師団の任務達成に寄与した。
 1音は約 25 qの徒歩行進に引き続き師団司令部付隊に配属され、 師団指揮所警備区域の一部を担任し敵遊撃部隊を阻止・拘束する等、陣地防御間、指揮所警備を遂行した。

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             第1普通科連隊 年次国際射撃競技会
                     射撃総合2位
         
             師団長と記念撮影する繁田2曹(右)と塩見3曹(左)

 5月5日から26 日までの間、豪州ビクトリア州パッカパンニャル訓練場で実施された、 年次国際射撃競技会(AASAM 17 )に、1普連本管中隊 繁田2曹及び塩見3曹が正 要員として参加し、繁田2曹が狙撃グループ 総合2位、塩見3曹が、 国際マッチグループ (小銃、機関銃及び拳銃の総合)で陸上自衛隊過去最高順位の総合2位の成績を収め、6月16 日、師団長に報告を行った。
 繁田2曹は「日本人の誇りを胸に謙虚な中 にも芯を持ち、活躍できればと考えAASAMに参加した。 今後は今競技会で修得した技術の継承が重要と認識している」と感想を話した。
 塩見3曹は「大会では、練成時から起床〜射撃〜就寝までをルーティン化したので、特に緊張することなく、リラックスした気持ちで射撃することができた」と話した。

練馬駐屯地 納涼祭
                       納涼祭
         
                 1普連本部管理中隊のパフォーマンス

 練馬駐屯地(司令 第1師団副師団長)は7月26日、駐屯地グランドにおいて納涼祭を実施した。
 当日は降雨の心配もあったが、祭り開催中は好天に恵まれ昨年比 7千人増の地域住民等 約1万6千人が訪れた。
祭りは音楽隊のフ ンファーレで始まり、地域住民と隊員による盆踊りや地元北町の3つの連と1後支連が参加した阿波踊りのほか山形県人会による花笠音頭や各部隊対抗によるパフォーマンス大会が行われ昨年とは違う盛り上がりをみせたフィナーレは花火大会実行委員会主催による打ち上げ花火やナイアガラの仕掛け花火により、来場者から大歓声が沸きあがり、納涼祭は大盛況のうちに終了した。
      (師団広報班)
地本コーナ
               自衛隊ラッパが大好評

        
                  偵察用オートバイで記念撮影

 東京地本北地域事務所は、7月 16 日、中板橋商店街で開催された「第 22 回なかいたへそ祭り」に広報ブースを開設した。
 「なかいたへそ祭り」 は、中板橋が板橋区のほぼ真ん中に位置することから名付けられた「板橋の3大祭」にあ げられる祭りで、お腹に夫々好きな顔を書き、笠を被って歩きながら踊るユニークな踊りが特徴の祭りである。
開会挨拶に先立ち自衛隊ラッパ手のラッパ吹奏が行われ、隊員の高い練度の吹奏と、北地域事務所先任広報官のユニークな司会が相まって、祭りの盛り上がりに大いに寄与することが出来た。
また、 広報ブースでは、熊本地震及び御嶽山における災害派遣活動のパネル展示や制服等の試着を行うとともに、第1普通科連隊第2中隊の支援を受けて、偵察用オートバイの展示及び記念撮影等を実施した。
来場者の多くは家族連れであり、自衛隊広報ブースにも幼児、小学生が多く訪れた。特に ミニ制服の試着と偵察 用オートバイとの記念撮影が人気であった。
  北地域事務所は、熱意と誠意を持って広報活動に尽力し、地域との絆及び自衛隊への信頼の更なる深化を図ると決意を新たにした。
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               出前授業?! 好評実施中

         
                   「業あり先生」の講義

 世田谷募集案内所(所長 高橋3等空佐)は、少子化や民間の採用拡大等の厳しい募集環境と、学生の就職活動に関する動きが年々早まる状況に対応し、 学生に早くから、自衛隊を将来の職業の一選択肢として認識して貰うことを目指し、積極的に部外における出前授業を実施している。
話す内容も様々で、 6月 24 日(土)に東京都市大学附属中学校で「業(わざ)あり先生」の講演を行った。進路選択に悩む中学3年生に、今、勉強することの意味や、進路選択で迷えるだけの環境にあることの有難さ、将来のキャリアプラン等を語り、熱心に聞き入る学生からは、「一つ一 つの言葉が、物凄くこころに響きました。
今まで漫然と過ごしてきたけれど、これからは 勉強も部活も一々を大切に、精一杯頑張ろうと思えるようになりま した。」と前向きな反応を得ることが出来た。
  6月 30 日に国士舘大 学政経学部で実施したキャリア・ガイダンスでは、1〜2学年の政経学部公務員基礎講座 履修者の約150名に 対し、危機管理と自衛隊の関係性及び自衛官の仕事について、そして将来の就職活動を見 据えて、今の学生の時期に心掛けて置きたい ことのアドバイス等を 話した。
講演終了時に実施した アンケートで 85 %超の学生から、講演に関して非常に好印象を受けたという評価を頂くと同時に、「自衛隊に対 するイメージ、考え方が大幅に変わりました。」 「自衛官を将来の職業の選択肢として真剣に検討したいと思います。」 等、多数の前向きな反応を得ることも出来た。
 世田谷募集案内所は今回のような取り組みを通じ、将来的に自衛隊を志してくれる人が 1人でも増えるよう広報活動を実施していくとしている。                        (東京地方協力本部)

東京都防衛協会会報第5号(29.7.1)特集記事
駐屯地紹介 小平駐屯地

 東京都小平市に所在する小平駐屯地を紹介します。同駐屯地は、小平市の南側に位置し、西武多摩湖線「一橋学園駅」から徒歩5分の立地にあり、小平学校と諸部隊が所在しております。
 小平駐屯地の歴史を紐解くと、前身は明治 19 年(1886)に創設された陸軍軍吏学舎 になります。明治 23 年 に陸軍経理学校と改称され、明治 33 年、東京 市麹町区富士見町から牛込区河田町に移りました。
 日本陸軍の軍学校の一つで主計、監査、衣糧、建築を管掌する将校を養成する学校として昭和 17 年(1942)にはここ小平に移駐し、昭和20年9月に廃校となりました。

 
           陸軍学校経理ジオラマ                  開庁当時の駐屯地

  終戦後の昭和29 年の自衛隊発足に伴い同年7月「陸上自衛隊業務学校」が誕生し、同年9月には同校の第2部 (情報教育)が調査学校として独立、両校は越中島への一時移駐を経て昭和35年1月には 再び小平に移駐し、以 来、小平駐屯地は業務学校、調査学校の両校を中心に歴史を重ねてきました。
 平成 13 年3月には両校が統合され、 小平学校として創設、平成 29 年4月現在、駐屯地開設 63 周年を迎え ようとしています。現在の学校の組織は、企画、総務部の他に6コ教育部(情報、警務、会計、語学、人事、システム・戦術)からなり、「国の安危を擔うべき身たるの修養」を校風として各職種、職 域に必要な教育を実施 し、毎年約2000名 の卒業生を輩出してお ります。
 私達が三大行事と呼んでいる学校の主な行事としては、4月に観桜会、7月下旬に納涼祭、11 月中旬には創立記念行事があり、地域の方々、各協力団体、OBの方々との交流を図り、親睦を深めております。
 皆様のお越しを駐屯地職員・隊員一同お待ちしております。 (陸自 小平学校)

         

私たちの誇り「躍動する自衛隊!」

           第1普通科連隊 全日本銃剣道優勝大会
              4年振りの優勝 銃剣道で全国制覇
 第1普通科連隊(連隊長 町中1佐)は4月23日、日本武道館において公益社団法人全日本銃剣道連盟が主催する「第 61 回全日本銃剣道優勝大会」に参加しました。
  試合は選抜された5人を1チームとした団体戦方式で、1普連チームは防衛省第1部( 69チーム参加)で競いました。 連隊は危なげない試合運びで駒を進め、決勝戦では、第4特科連隊(久留米)に4対1で勝利するなど、圧倒的な強さを見せつけ、4年振りに見事日本一の栄冠に輝きました。

 監督の出浦1曹は 「各人がそれぞれの役割を理解し、大将までつなげるという強い気 持ちで戦ったことが優勝に繋がった。青少年大会、国体も優勝を目指す」と更なる飛躍を 誓いました。

       
                      優勝した第1普通科連隊
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                   第1師団 災害派遣
                  山林火災で災害 派遣
 師団は5月2日・3 日、静岡県浜松市天竜区で発生した山林火災に伴い、災害派遣活動を実施しました。
 2日11時15分、第34普通科連隊長兼ねて板妻駐屯地司令山之内1佐は静岡県からの災害派遣要請を受理し、師団司令部は同時刻をもって非常勤務態勢に移行して、11時30分、災害派遣実施に関する行動命令を発出しました。
 34普連は直ちに県庁及び現地対策本部(浜松市消防本部)に連絡幹部を派遣するとともに、ファスト・フォー スを降着地域に前進させ、第12ヘリコプター隊のCH47にバケット取り付けの支援等を実施しました。
 第1飛行隊(隊長 井 上2佐)は航空偵察を行うとともに、前方指揮所(浜松基地)を開設し、UH‐1による空中消火及び安全統制を行いました。
 3日16時43分、火災の鎮圧を確認した静岡県からの派遣撤収要請を受け、無事活動を終了しました。
 2日間にわたる活動で1飛のUH‐1による空中消火を計11回約5.5d、12 ヘリのCH47 による空中消火を計94 回約470d、それぞれ実施しました。(師団 広報班)

        
              バケットを取り付け、取水点に飛び立つUH-1

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                  第1師団 師団長交代
              柴田陸将 第 37 代師団長に着任
             
             

 第 37代第1師団長として柴田昭市(しばた しょういち)陸将が3月27日付で第14旅団長(善通寺)から着任しました。
 翌 28 日、柴田師団長は副師団長以下隷下部隊長等が出迎える中第1普通科連隊及び第1音楽隊で編成された儀杖隊による栄誉礼を受け、慰霊碑に献花した後、着任式に臨みました。
 着任の辞において師 団長は整列した部隊に対し統率方針として『強靭な第1師団の練成』を掲げ『即動必遂』 『心技体の充実』を要望しました。
 前師団長の西浩コ陸将は同日付で、陸上自衛隊幹部学校長(兼ねて目黒駐屯地司令)としてご栄転されました。

地本コーナー

                    三多摩地区隊
 東京地方協力本部三多摩地区隊立川出張所は平成29年4月29 日(土)、国営昭和記念公園ふれあい広場において開催された「緑のフィールドコンサート」に募集広報ブースを開設しました。
  「緑のフィールドコンサート」は国営昭和記念公園主催、立川ロータリークラブ共催の下、航空自衛隊中央音楽隊が協力し開催され、今年で20年目となります。
 この日は国営昭和記念公園が無料開放されることもあり、約5万7千人の来場で賑わいましたが、航空自衛隊の演奏を楽しみにした近隣地域の中学・高校・大学等多くの学生や学 校の吹奏楽・ブラスバ ンド部も多く見られ、 準備の段階から特設ステージ前は人だかりが 出来、演奏が始まる頃には会場は満員となり大変な盛り上がりを見せました。
 また、コンサート会場に隣接された東京地本ブースは写真パネル展示及びミニ制服の試着コーナーを設けるともに、第1後方支援 連隊第2整備大隊の支援を受けて装備品(1/2t小型トラック)展示を実施し来場者の関心を集めていました。 特にミニ制服の試着コーナーでは、子供達がミニ制服を着て装備品の小型トラックに乗車して記念撮影をする等賑わいをみせていました。
 来場者からは「素晴 らしいコンサートを聴くことができ良かった」「国民のためにいつもありがとう」「頑張って下さい」などの心温まる声をかけられ、自衛官として更には、東京地方協力本部の広報官として励みとなる激励を多数頂きました。
 三多摩地区隊は、国民と身近な自衛隊・自衛官であるべく、更には多くの若者に防衛省自衛隊の活動について理解を深めて頂き、憧れる職業選択の一つとなるよう、今後も一丸となって募集広報活動を展開して行くとしています。

  
        空自中央音楽隊による演奏              ミニ制服を着る子供達
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                     大田出張所
 大田出張所は平成29年4月30日(日)大田 区萩中公園において開 催された、「第 66 回大田区子どもガーデンパーティー」に広報ブースを開設しました。
 各制服等の試着や災害派遣パネル展示、第1普通科連隊の支援を受けて軽装甲機動車、人命救 助セット(小隊用)の展示を行いました。
 一番の人気はなんといっても「トウチ君」 で、常に順番待ちの列ができる中、子供達と遊んだり写真撮影にポーズを取りながら応じていました。
大田出張所は今後もより多くの区民、国民に自衛隊の活動等について理解を深められるように前向き積極的に広報活動を実施して行くとしています。(東京地方協力本部)

              
                子供に大人気のトウチ君


 東京都防衛協会会報第4号(29.4.1)特集記事
基地紹介 空自横田基地

  
     日米友好祭            日米観桜会             基地餅つき

 航空自衛隊横田基地は、福生市、瑞穂町、武蔵村山市、羽村市、立川市及び昭島市の5市1町にまたがる米軍横田基地内に所在しています。  
 平成18年5月の日米安全保障協議委員会で航空総隊司令部等の横田移転が決まり、平成24年3月26日に移転が完了しました。日米連携の「要」の基地として、防空及び弾道ミサイル防衛における連携強化並びに日米友好の深化を図っています。  
 連携強化については、各種訓練、演習、実動等のあらゆる機会において、face to face、side by sideで積極的に交流し、直接情報交換することを心掛けています。また、日米友好の深化については、会食、パーティー、日米友好祭や綱引き大会などの行事を通じて、日頃から親交を深めるとともに、航空自衛隊側から花見や餅つきなどの日本特有の行事に招待し、日本文化に対する理解促進に努めています。  
 横田基地は、本年3月26日に移転5周年を迎えました。今後も、この立地条件を最大限に活用し、これらの取り組み、環境づくりを継続していくことで、日米連携の更なる強化に寄与していく所存です。
                                   航空自衛隊 横田基地広報班
私たちの誇り「躍動する自衛隊!」

                    第1師団隷下部隊
           集合訓練で資質涵養 指導者の指導能力向上も
 第1師団(師団長 西 陸将)隷下部隊は施設合同訓練・狙撃手集合訓練・格闘集合訓練及び化学特技者集合訓練を実施し、知識・技能の修得、資質の涵養を図るとともに、指導者の指揮・指導能力の向上を図りました。

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                施設合同訓練(第1施設大隊)
             

 第1施設大隊(隊長 山下2佐)は1月16日から18日までの間、東富士演習場において、師団隷下各普通科連隊の施設(爆破)技術の練度向上及び施設大隊の指揮・指導能力の向上を図ることを目的として、第3次施設合同訓練を実施しました。
 爆破訓練は当初70式地雷原爆破装置による爆破を実施して、その景況を確認するとともに、70式地雷原爆破装置の投射から通路拡幅、対戦車壕の処理を一連の状況下で実施しました。その後は実際に戦車及び小銃分隊による突撃を行って、爆破処理後の通過について検証しました。
 担任した第1中隊長 渡邊1尉は「普通科及び戦車部隊の協力で実戦的な爆破訓練を実施することができた。今後の課題として、戦車がスムーズに通過できるような壕処理要領を検討していきたい」と訓練後話しました。
(師団広報班)
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            狙撃手集合訓練(第32普通科連隊)
            

 第32普通科連隊(連隊長 毛利1佐)は1月16日から3月7日までの間、大宮・朝霞駐屯地、東・北富士演習場において、第2回師団狙撃手集合訓練を実施しました。  
 本訓練は選抜された隊員に対し、基礎訓練及び行動訓練により、狙撃手に必要な知識及び技能を修得させるとともに、狙撃手として必要な資質を養うことを目的として行い、射撃術に加え、記憶力維持訓練、武装障害走、目標発見識別訓練、距離判定訓練、潜入訓練等の戦闘戦技訓練を実施しています。  
 被教育者として参加した32普連5中 岸部3曹は訓練に当たり「少しでも多くの知識・技能を身につけ1人でも多くの仲間を助けられる狙撃手になれるよう頑張る。MOS(特技)を取得した際には、師団・連隊の狙撃手育成のため、全力を尽くしていきたい」と意気込みを話しました。                 (師団広報班)
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             格闘集合訓練(第34普通科連隊)
            

 第34普通科連隊(連隊長 山之内1佐)は1月10日から3月17日までの間、板妻駐屯地及び市街地訓練場において師団格闘集合訓練を実施しました。  
 被教育者として参加している34普連2中 高尾3曹は「格闘指導官としての指導能力及び資質を涵養し、部隊の近接戦闘能力の向上に寄与できるよう教育に邁進する」と意気込みを話しました。         (師団広報班)
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          化学特技者集合訓練(第1特殊武器防護隊)
           

 第1特殊武器防護隊(隊長 原田2佐)は、1月16日から20日までの間、朝霞訓練場において訓練参加部隊の部隊化学特技者に対して第2回師団化学特技者集合訓練を実施しました。  
 訓練に指導部として参加した1特防 伊藤3曹は「訓練を通して、各部隊の部隊除染所開設・運営の練度が上がり特殊武器防護に関する能力が上がったと感じた。引き続き各部隊には訓練を継続してもらいたい」と話しました。
(師団広報班)
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                 熱戦!重迫撃砲等競技会
            

 師団は2月6日から8日までの間、北富士演習場において、師団重迫撃砲等競技会を実施しました。  競技会には師団隷下3コ普通科連隊に加え、隷下外から第1空挺団、普通科教導連隊、中央即応連隊がオープン参加し重迫撃砲と迫撃砲の部に分かれて行いました。
 競技に当たり統裁官は「全隊員が一致団結し、全ての努力を弾先に集中せよ」「基本・基礎を徹底せよ」「安全管理を徹底せよ」を要望しました。  結果は第32普通科連隊が総合優勝に輝きました。     (師団広報班)

地本コーナー
     〜 三多摩地区イオン モールにて広報活動を実施 〜  
  

 東京地本立川出張所及び福生募集案内所は共同で、「イオンモール日の出」において1日、「イオンモールむさし村山」において2日間、広報ブースを開設しました。
 三多摩以北に位置するそれぞれのイオンモールは、同地域の最大規模のショッピングモールとして老若男女の憩いの場となっており、3日間を通じ約1万8千人の来場者がありました。
 今回の広報ブース最大の魅力であるイオンモール内での車両展示には、首都防衛に任ずる第1師団の支援を受けて軽装甲機動車、高機動車等を展示した。
 来場者は、イオン内に並ぶ自衛隊車両にとても驚いている様子でした。 また、東日本大震災や平成28年の台風10号に伴う岩手県及び北海道での災害派遣活動等のパネルを展示し、来場者の関心を集めました。
 さらに、勝者に自衛隊カレンダーをプレゼントする、ジャンケン大会も実施し、多くの来場者と触れ合う機会を得ました。                       
 来場者からは「三多地区のショッピングモールで、定期的に自衛隊のイベントをして欲しい。」「国民のためにいつもありがとう。」等の温まる声を頂き、隊員も市民から「元気」のプレゼントを頂くことができました。  
 東京地本立川出張所及び福生募集案内所は、より多くの地域の方々へ防衛省自衛隊の活動についてご理解を深めて頂けるよう広報活動に取り組み、国民にとって更に身近な自衛隊・自衛官であるべく、一丸となって業務に邁進していくとしています。(東京地方協力本部)


 東京都防衛協会会報第3号(29.1.1)特集記事
基地紹介 南鳥島航空派遣隊

         新年あけましておめでとうございます。
   
                                南鳥島を離陸中の第61航空隊C-130R

   
        石碑「南鳥島日本最東端」                 南鳥島の朝日

 南鳥島航空派遣隊は、海上自衛隊の部隊であり、本州から南東方向へ約一八六〇q離れた、日本領土最東端に位置する絶海の孤島、南鳥島(東京都)に所在しています。
 南鳥島は、排他的経済水域の確保、海底資源の可能性等、国益上非常に重要な領土です。
 現在は海上自衛隊、国土交通省及び気象庁の3省庁、約三十名が常駐しており、当隊の任務は、日本最東端の防衛はもとより、南鳥島の生命線である航空輸送を円滑かつ安全に支援できるよう日々、滑走路や航空援助施設の整備を実施し、南鳥島場外離着陸場として必要な設備の維持・管理に努めています。 
 具体的には、航空管制業務、気象情報の提供、航空燃料の給油及び物資の積み下ろしなどです。また、必要に応じて来島者の宿泊、食事支援等の多様な業務を実施しています。
 来島者は年間約四百五十名程であり、その目的は各省庁の施設、設備等の保守点検及び補修整備並びに南鳥島の現状調査です。人員・物資及び糧食等の輸送は月に数回、海上自衛隊、航空自衛隊による航空輸送に頼っているため、天候不良等により航空機を運航できない状況が続くと、外界とほぼ隔絶された環境となります。
 この様に厳しい環境ではありますが、南鳥島は日本の主権が及ぶ離島であり、私たちが日本の最東端の護りであることを誇りに、今後とも任務に邁進していく所存です。
                            南鳥島航空派遣隊長  3等海佐 永野 健一

私たちの誇り「躍動する自衛隊!」

              第1師団と関係機関と連携を強化

 師団は各種訓練を実施し自治体・警察・消防等との連携を強化するとともに、その対処能力向上を図りました。
 ■警察共同訓練
 1普連は11月10日から11日の間、朝霞訓練場において警視庁と共同訓練を実施しました。
 本訓練は治安出動時における自衛隊と警察相互の連携要領の確認及び実効性の向上を図ることを目的として行われ、緊急輸送、武装工作員対処、共同検問要領等を演練しました。
 緊急輸送訓練では警察先導下での部隊移動における警察と自衛隊の連携要領を、また武装工作員対処訓練においては、検問所に不審車両が進入し、抵抗する武装工作員を制圧・検挙するまでの要領を演練しました。

       

■国民保護訓練
 11月15日、東京文化会館及び上野恩賜公園において行われた東京都国民保護訓練に師団司令部、1普連、1特防が参加しました。
 本訓練は文化施設等においてテロ災害が発生したことを想定し行われ、師団司令部は現地調整所における活動全般の調整、現地における部隊の全般統制を、1普連はLOによる被害情報の収集及び調整所における調整を、1特防は調整所における除染等に係る調整及び警視庁と共同し、東京文化会館大ホールの地域除染をそれぞれ実施しました。

       

■離島防災訓練
 三原山噴火で全島民が避難した日から30年を迎えた11月21日、伊豆大島において行われた東京都・大島町・利島村合同離島防災訓練に参加しました。
 1普連は主会場(町立つばき小学校)で行われた三原山噴火を想定した訓練において、先遣隊を空自ヘリにより部隊投入し、その後、関係機関及び都立大島高校生徒らと連携して救出救助を実施しました。
 島外避難訓練では老人ホームの要配慮者を高機動車で港まで迅速かつ安全に輸送し、警視庁警備艇「ふじ」に乗船させるなど、離島での災害対処能力向上を図りました。
                    
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                殉職隊員の冥福を祈る
師団は11月11日、練馬駐屯地において、遺族、来賓、陸海空部隊長等が参列する中、東京都殉職隊員追悼式を実施しました。  師団長(執行者)は追悼の辞において「我々は国のために尽くし立派に使命を果たされた御霊の尊い志を受け継ぎ、国民の負託に応え得る、強靭な部隊・隊員の育成に邁進していく所存であります」と述べられました。その後、献花、拝礼、弔銃と続き、式は厳粛に執り行われました。  (師団広報班)

       
                   弔銃をする1普連隊員
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                   国家的行事を支援!  
 師団は10月10日・11日、羽田空港及び皇居宮殿東庭において、ベルギー王国 フィリップ・レオポルド・ルイ・マリー国王、王妃両陛下の来日に伴う礼砲・と列を実施しました。

      
日本・ベルギー両国の国旗を捧持する34普連隊員         礼砲を行う1特隊員

※「と列」は、皇族や国賓等訪問途上における送迎の意を表し、一般的に到着した空港、港などのその地域の玄関口から目的地までの適度な区間の公道に一定の間隔で並び送迎します。 自衛隊においては、主として皇族に対してのみ実施します。
日本・ベルギー両国の国旗を捧持する34普連隊員 礼砲を行う1特隊員

地本コーナー

     東京ラーメンショーで軽装甲機動車の人気が爆発!!  

   
      子供に引っ張りだこのトウチ君           試着で賑わう広報ブース

 東京地本は、「東京ラーメンショー2016」に広報ブースを開設しました。
 「東京ラーメンショー」とは、一般社団法人日本ラーメン協会が主催する日本最大級のラーメンイベントであり、来場者数は過去8回の開催で累計240万人に上っています。
 東京地本が参加した4日間で、約17・4万人の来場がありました。
 また、会場のある駒沢公園中央広場と隣接する陸上競技場や体育館では、Jリーグの試合等様々なイベントが実施され、普段防衛省・自衛隊とあまり関わらない方が多数広報ブースに訪れていました。
 広報ブースでは、関東・東北豪雨における災害派遣活動のパネル展示・制服等の試着を行うとともに、第1普通科連隊の支援を受けて、軽装甲機動車・高機動車の展示を実施し来場者の関心を集めていました。
 特に、軽装甲機動車は展示時間が過ぎ帰隊する時間になっても、車両と一緒に写真を撮りたい来場者の列ができる程の人気を集めていました。     
 来場者からは「世田谷で初めて自衛隊の車両を直接見ました。なかなか見る機会が無いので、是非もっと多くの車両に来て欲しい。」、また、災害派遣の写真パネルを見た来場者からも「こんな厳しい環境の中で救助に当ってくれたことを初めて知りました。本当にありがとうございました。」等、防衛省・自衛隊へ関心を持つきっかけになったとの声を多数頂きました。
 東京地本は、より多くの国民に防衛省・自衛隊の活動について理解をさらに深めてもらえるよう、今後も様々なイベントの場を活用し広報活動を実施してまいります。 (東京地本協力本部)

       
                   人気を集めた軽装甲機動車
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 東京都防衛協会会報第2号(28.10.1)特集記事
駐屯地紹介 練馬駐屯地

 練馬駐屯地は池袋から西へ約7キロ、川越街道沿いに位置し、緑豊かな自然、貴重な文化財など、魅力溢れる街、練馬区に所在しております。
 練馬駐屯地は終戦後、警察予備隊発足にあたり、東京及び関東を警備する主力部隊の第1管区隊所在駐屯地に決定され、各地から部隊が移駐し、昭和26年12月、練馬駐屯地として開庁しました。
 その後、幾多の改編を行い、平成14年に政経中枢師団としての第1師団司令部が所在する練馬駐屯地として現在に至っております。
 駐屯地には第1師団司令部をはじめとした13個単位の部隊、約2,500人の隊員が所在しております。 また、駐屯地所在部 隊の大部分を占める第1師団は、東京都、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、山梨県及び 静岡県の1都6県の防衛警備・災害派遣などを主任務とし、多様な任務に即動できるよう 各種訓練に励むとともに、国賓・公賓の来日に伴うと列・礼砲等の国家的行事への参加、自衛隊記念日観閲式における観閲部隊としての参加、国際平和協力活動への参加等様々な隊務を遂行しています。
 練馬駐屯地は東京都23 区内で実動部隊が所在する唯一の駐屯地であり、今後も地域とともに隊員一同、皆様の期待や信頼に応えられるよう隊務に精励してまいります。     (第1師団司令部)

  
       桜舞う中の観閲行進                師団司令部庁舎(H27.10完成)

私たちの誇り「躍動する自衛隊!」

          敵の侵攻を阻止せよ! 第1師団訓練検閲
第1師団(師団長西陸将)は7月11日から19日までの間、東・北富士演習場において、第34普通科連隊(連隊長山之内1佐)、第1後方支援連隊(連隊長瓜生1佐)、第1特殊武器防護隊(隊長原田2佐)の訓練検閲を実施し、教育訓練の成果を評価し、その進歩向上を促しました。
本訓練検閲では6夜7日にわたる戦術行動の後、34普連は「総合戦闘射撃」、1後支連・1特防は「基本射撃」を実施し訓練検閲の評価に反映しました。
  
 敵を待ち構える34普連隊員     横転した車両を回収する1後支   防護マスクを着けて射撃する1特防
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                  遭難者を発見・救出
 18日の戦闘射撃に先立ち実施し た演習場安全確認の際、1飛のU H‐1Jが、前日から富士山登山 中に行方不明となっていた民間人 を発見(写真)し、これを収容して、御殿場小山消防署救急車へ引 き継ぎ救助しました。

             

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               震災対処能力の向上を目指して
 師団は7月5日から8日までの間行われた平成28年度自衛隊統合防災演習(28JXR)において、迅速な初動対処や被災情報の収集を行うとともに、活動拠点展開訓練、通信検証、航空情報提供訓練を実施しました。
  師団は本演習において、幕僚活動の向上を図るとともに、現行計画の検証を行うことができました。
 今後も引き続き改善・検討を重ね、震災対処能力の維持・向上に努めていきます。
  
       現地調整所での状況報告             衛生科隊員と患者を輸送する1飛
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                    納涼祭開催!
 練馬駐屯地(司令藤岡将補)は7月26日、駐屯地営庭において納涼祭を実施しました。当日は時折小雨の降る中、昨年比3千人増の地域住民等約1万人が訪れて祭りを楽しみました。
             
                   雨中に咲く打ち上げ花火  

地本コーナー
           平成28年度自衛官等採用説明会を実施
 東京地本(本部長・三宅陸将補)は、平成28年7月26日及び8月3日グランドヒル市ヶ谷において、また、7月28日及び8月17日に立川グランドホテルにおいて平成28年度自衛官等採用説明会を実施し、延べ533人の参加がありました。
 本説明会は、自衛官候補生、一般曹候補生、防衛大学校学生等、秋に実施する各種採用試験の受験対象者・同保護者等を対象に、自衛隊に対する理解の深化及び受験意欲の向上を目的として実施するもので、募集課長(藤田1等陸佐)の挨拶にはじまり、全般説明で自衛隊の活動、自衛官の魅力のほか、各種採用試験の概要について説明した後、陸海空自衛隊の各部隊等で活躍する現職自衛官(リクルータ)及び現役防衛大学校・防衛医科大学校学生との懇談等を実施しました。
 特に、現職自衛官との懇談においては、参加者から職種や仕事へのやりがいについて積極的に質問が出る等、大変な盛り上がりを見せました。参加者は、日頃耳にする機会が少ない自衛官の仕事内容、勤務環境、普段の生活等の話を興味深く聞いていました。
  所見には「懇談時に、入隊してからの生活等、普段聞けない話を聞けて大変参考になった」「自衛官の職域が、予想以上に幅広くあることを知り受験意欲が湧いた」等好意的な所見を多数確認することができました。
 東京地本は、今後も部隊見学や各種説明会を通して、対象者等に自衛隊の制度について理解を深めて頂くとともに、部隊、父兄会、隊友会等との密接な連携を維持して、秋に実施する各種採用試験に多くの受験者が集まるよう努力していきます。
                                    (東京地本協力本部)
  
      参加者に挨拶する募集課長            現職自衛官との懇談現職自衛官との懇談

 東京都防衛協会会報創刊号(28.7.1)特集記事
駐屯地紹介  朝霞駐屯地

 朝霞駐屯地は 、都心から約20qの位置にあり、駐屯地総敷地面積約90万u( 周囲約4Km)で隣接した訓練場約70万uを有しています。
 1都10県の防衛の中枢及び災害等の支援拠点駐屯地として 、東部方面総監部をはじめ 、自衛隊体育学校や陸 上 自衛隊研究本部 、女性自衛官教育隊など多種多様な26個部隊・機関が駐屯しています。
 更に、駐屯地に隣接して所在する陸上自衛隊広報センターは、陸上自衛隊として最大規模の広報施設で資料や主要装備品等の展示を土日等を含め常続的に実施しており、陸上自衛隊の広報活動の中核となっています 。
 朝霞駐屯地の所在する地域は、昭和16年、それまで朝霞ゴルフ場であった土地に、陸軍予科士官学校が設置されました 。昭和16年10月、市ヶ谷から移転し昭和20年に終戦を迎えるまで約1万9千名の生徒がこの地で学んでいました。
 この陸軍予科士官学校にまつわる数々の展示品やゆかりのある旧軍関係の資 料などは、広報センターに隣接する振武台記念館で展示しています 。
 終戦直後の9月に米軍第1騎兵師団が進駐しキャンプドレイクとなりました 。
 昭和35年3月に第1建設群が豊川から、第124特科大隊が下志津から、輸送学校が立川から、そして練馬で新編された駐屯地業務隊等が移駐し朝霞駐屯地が誕生しました。以 降、各部隊等の移転、新編により現在に至っています。
 平成6年には、東部方面総監部等が市ヶ谷から移駐しています 。朝霞駐屯地といえば「自衛隊記念日観閲式」の実施会場です。第23回にあたる昭和48年から朝霞訓練場で実施してきました。今年は、3年に一度の観閲式の実施年度です。
 また、1964年の東京オリンピックでは朝霞訓練場が射撃競技の会場となりました。来たる2020年の東京オリンピックでも射撃会場となる予定です。
 駐屯地は、東京都練馬区と埼玉県朝霞市、和光市、新座市の4つの行政区間に分かれており、駐屯地名は「朝 霞」ですが、住所は「東京都練馬区大泉学園町」です。
  東京都防衛協会の皆様におかれましても東京都内の駐屯地の一つとして身近に感じていただければと思います。                                         (東部方面総監部)
  
         朝霞駐屯地全景                    東部方面総監部庁舎
私たちの誇り「躍動する自衛隊」
                     海賊対処活躍中
                 日本から1万KMジプチの地で!
 第1師団(師団長西浩コ陸将)は、今年2月から派遣海賊対処行動支援隊第5次隊の司令部・業務隊・警衛隊要員を派遣し、海上自衛官とともに各国の軍隊と協力しながら、欧州や中東から東アジアを結ぶ重要な海上交通路の要衝であるジプチにおいてソマリア沖・アデン湾海域の安全確保に当たっています。現地から隊員2名の声をお届けします。
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                    橘戦士ジプチに立つ
            第5次隊警衛隊 3等陸曹 岩阪 勇樹(34普通科連隊第2中隊)
 海賊対処行動の要として海上自衛官が参加している派遣海賊対処行動航空隊の固定翼哨戒機P3Cはアデン湾を航行する数多くの一般船舶を慎重に識別するという隙のない哨戒任務を行っています。
 従って自分自身も、監視飛行を行う海上自衛官の方々を始めとした拠点勤務者が安心して勤務できるように、隙のない警備を心掛けています。
 帰国まで油断せず、健康管理に留意し、日本国自衛隊の一員としての誇りと、送り出してくれた橘連隊(第34通科連隊)及び家族への感謝の気持ちを忘れずに引き続き頑張ります。
                    
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               女性陸上自衛官 ジプチ初上陸
            第5次隊司令部 3等陸佐 根 久恵(1師団司令部法務幹部)
 私は、法務幕僚として派遣され、ジブチの日本隊自衛隊活動拠点において指揮官に対する法的な補佐や部隊の任務遂行のための法務業務を行っています。
 海賊対処にはこれまでに約30か国が参加しており、業務調整時は、日本語・英語・フランス語・ソマリ語等が飛び交うのもこの勤務の特徴ですが、お互いそれぞれの組織、文化及び伝統を理解・尊重し合い勤務しております。
 今回の派遣にあたっては、私の派遣期間中に5歳になる双子の子供達の面倒をみてくれている自衛官である夫や、保育園の急なお迎え等に対応してくれている夫の両親が派遣準備間から協力してくれて、私の事を後押ししてくれました。
 今後ともご理解ご協力を得ながら、任務を完遂したいと思います。

                    
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                     熊本地震災害派遣
 第1師団は「熊本地震」に対して、4月16日〜5月10日の間、第34普通科連隊(連隊長白川1佐)を基幹とする部隊(1後支連、1施大、1通大、1偵の一部が配属)及び第1後方支援隊補給隊を派遣し、人命救助活動、道路啓開・瓦礫除去、給食・給水・入浴支援等、被災者に寄り添った災害派遣活動を献身的に行いました
 今回は、第1後方支援連隊補給隊の一員として、阿蘇西小学校での入浴支援に当たった平野明音士長の手記(要約)を紹介します。
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                    被災者に寄り添って
                  「災害派遣活動を通して得たもの」」
 驚愕する被害の中、入浴に来られる被災者の方々は、そのような事を感じさせない程、明るさと笑顔があり私はなぜなのか分からずにいました。そんな時、被災者の方から「ここのお風呂に入りに来ると温かく出迎えてくれる人がいてとても賑やかで私達にとって癒しの場所だよ。」「自衛隊の方達が何より心強くて、優しいので安心します。」等の沢山の言葉や手紙を頂いて、ようやく理解する事が出来ました。
 特に印象に残ったのが後藤春音ちゃんという女の子からの手紙でした 。慣れない手つきで書かれた手紙には、私たちに対しての感謝の気持ちや体調を気遣う内容、可愛らしい絵が書かれていました。春音ちゃん自身も被災して辛い経験をしているのにと思うと涙がこみあげてきました。活動は、苦しい、辛い瞬間もありますが、感謝の言葉や手紙は、私の励みとなりより強い気持ちを持って支援にあたる事が出来たと思います。
 今回、私は自衛官である事に誇りを感じるとともに自衛官で良かったなと改めて思いました。
              

地本コーナー
      掃海艦「つしま」、惜しまれつつ最後の艦艇広報
 東京地本は、平成28年5月13日から15日までの間、7月1日付で除籍予定の掃海艦「つしま」(艦長増澤寛治2等海佐)による艦艇広報を実施しました。
 13日は、横須賀から晴海埠頭への回航を活用して体験航海を実施し、透きとおる快晴の中、69名が東京湾のクルージングを満喫しました。
 14・15日は、東京港晴海埠頭において開催された「東京みなと祭」に参加し、装備品展示、広報ブースの設置及び艦艇の一般公開を実施しました。
 東京みなと祭は、東京港が国際貿易港として開港したことを記念して行われるイベントで、両日合わせて約8万人が訪れました。
 装備品展示では、第1師団の支援を受け指揮通信車、軽装甲機動車、偵察警戒車等を展示しました。特に、偵察警戒車砲塔部分の旋回は、来場者の人気を集めていました。
  広報ブースでは、自衛隊の広報DVDの放映、南極の氷の展示、防弾チョッキ・制服等の試着、関東・東北豪雨等の活動写真パネルの展示を実施しました。
 写真を見た来場者からは「様々な災害活動等で頑張ってくれている自衛隊には、本当に感謝しています。」といった声が聞かれました。
 艦艇の一般公開には、両日とも長蛇の列ができ、延べ4,107人が乗艦しました。長時間並ぶ来場者に対して、「つしま」の隊員による、らっぱ吹奏や手旗信号が披露され、来場者の疲れを癒していました。
 また、1日艦長として、14日は声優等で幅広く活躍中の杜野まこさん、15日はドラマ・CM等で幅広く活動中の濱田准さんがそれぞれ任命され、イベントに華を添えました。一般公開終了後、掃海艦「つしま」が出港する際には、岸壁一杯に来場者が集まり、最後の航海となる「つしま」を盛大に見送っていました。
 東京地本は、今後も自衛隊を理解してもらえるよう魅力ある広報活動を実施していく所存ですので、一層のご支援・ご協力をよろしくお願いします。東京地方協力本部)

       
      体験航海に出港する「つしま」           偵察警戒車に見入る来場者

所在部隊
                      出典:防衛ハンドブック2017(朝雲新聞社)
東京都所在部隊 東京地方協力本部
東京都所在部隊
区 分 名 称 業務担当部隊
代表番号
所 在 部 隊
(業務担当部隊を除く)
防衛省 市ヶ谷 内部部局
03-3268-3111(代)
統合幕僚監部 陸上幕僚監部 海上幕僚監部
航空幕僚監部 情報本部  防衛装備庁
陸 自 朝 霞 東部方面総監部
048-460-1711
部方面通信群 第1施設大隊 女性自衛官教育隊
東部方面後方支援隊 東部方面衛生隊 東部方面会計隊
対特殊武器衛生隊 中央音楽隊 輸送学校
東部方面音楽隊 研究本部
練 馬 第1師団司令部
03-3933-1161
第1普通科連隊 第1偵察隊、第1通信大隊
第1特殊武器防護隊 第1後方支援連隊
十 条 補給統制本部
03-3908-5121
市ヶ谷 中央業務支援隊
03-3268-3111(代)
陸上幕僚監部 中央会計隊 信団本部 
中央管制気象隊 中央情報隊本部 中央会計隊
会計監査隊 警務隊本部 302保安中隊 システム開発隊
基礎情報隊
三 宿 衛生学校
03-3411-0151
衛生教導隊 自衛隊中央病院
目 黒 (空自幹部学校)
03-5721-7009
幹部学校
用 賀 関東補給処処用賀支処
03-3429-5241
小 平 小平学校
042-322-9661
東立川 地理情報隊
042-524-4131
立 川 東部方面航空隊
042-524-9321
第1飛行隊
海 自 市ヶ谷 東京業務隊
03-3268-3111(代)
海上幕僚監部 印刷補給隊 システム通信隊群司令部
中央システム通信隊 保全監査隊 警務隊本部
基礎情報支援隊 東京地方警務隊
十 条 補給本部
03-3908-5121
目 黒 (空自幹部学校)
03-5721-7010
幹部学校
上用賀 東京音楽隊
03-3700-0136
空 自 立 川 第4補給処立川支処
042-524-4131
航空医学実験隊(一部) 航空安全管理隊
航空中央音楽隊
十 条 第2補給処十条支処
03-3908-5121
補給本部
市ヶ谷 航空中央業務隊
03-3268-3111(代)
航空幕僚監部航空システム通信隊 警務隊本部
横 田 作戦システム運用隊
042-553-6611(代)
航空総隊司令部 航空戦術教導団司令部 作戦情報隊 横田気象隊 横田地方警務隊
目 黒 幹部学校
03-5721-7014
府 中 航空気象群本部
042-362-2971
航空支援集団司令部 航空保安管制群本部
航空開発実験集団司令部 電子開発実験群本部
共 同 朝 霞 (東部方面総監部)
048-460-1711
自衛隊体育学校
三 宿 (陸自衛生学校)
03-3411-0151
自衛隊中央病院 中央病院高等看護学院
東京地方協力本部
市 ヶ 谷 東京地方協力本部 足 立 区 足立地域事務所
荒 川 区 台東出張所 板 橋 区  北地域事務所
江戸川区 新小岩募集案内所 大 田 区 大田出張所
葛 飾 区 新小岩募集案内所 北  区 北地域事務所
江 東 区 江東出張所 品 川 区 五反田募集案内所
渋 谷 区 港出張所 新 宿 区 豊島出張所
杉 並 区 高円寺募集案内所 墨 田 区 江東出張所
世田谷区 世田谷募集案内所 台 東 区 台東出張所
千代田区 港出張所 中 央 区 港出張所
豊 島 区 豊島出張所 中 野 区 高円寺募集案内所
練 馬 区 練馬区地域事務所 文 京 区 台東出張所
港  区 港出張所 目 黒 区 五反田募集案内所
昭 島 市 立川出張所 <あきる野市 福生募集案内所
稲 城 市 府中分駐所 青 梅 市 福生募集案内所
清 瀬 市 国分寺募集案内所 国 立 市 国分寺募集案内所
小金井市 西東京地域事務所 国分寺市 国分寺募集案内所
小 平 市 国分寺募集案内所 狛 江 市 府中分駐所
立 川 市 立川出張所 多 摩 市 府中分駐所
調 布 市 府中分駐所 西東京市 西東京地域事務所
八王子市 八王子地域事務所 羽 村 市 福生募集案内所
東久留米市 国分寺募集案内所 東村山市 国分寺募集案内所
東大和市 国分寺募集案内所 日 野 市 八王子地域事務所
府 中 市 府中分駐所 福 生 市 福生募集案内所>
町 田 市 町田募集案内所 三 鷹 市 西東京地域事務所
武蔵野市 西東京地域事務所 武蔵村山市 立川出張所
青ヶ島村 大田出張所 大 島 町 港出張所
小笠原村 大田出張所 奥多摩町 福生募集案内所
神津島村 港出張所 利 島 村 港出張所
新 島 村 港出張所 八 丈 町 大田出張所
日の出町 福生募集案内所 檜 原 村 福生募集案内所
御蔵島村 大田出張所 瑞穂町 福生募集案内所
三 宅 村 大田出張所